「喪服用にそろえた物は、普段など他でも使えますか?喪服の時だけ、となるともったないような気がします。」
とのことでした。
喪服を誂えられると、セットで一式購入されることが多い(嫁入り道具などで)と思います。一式セットにしておくと、もしもの時に探し回らなくてもいいのでおすすめですが、その一式も結構嵩張る上に、喪服専用とすると、使わずじまい、ということもあります。そして、親族からさらに喪服をもらって喪服がたまっていく。。。ということも結構あるんですよね。単衣の喪服を揃えられる方はかなり少ないと思いますが、袷と夏物をそれぞれ揃えられる方は結構多く、そうすると2セット、となりますもんね。
喪服用のもの、といっても、着物・帯・長襦袢・帯締・帯揚げ・草履・バッグ・着付け小物、等々があるかと思います。それぞれについて、取扱いが異なるので、順番にご説明しますね。
長襦袢
今回の生徒さんの場合は、長襦袢についての相談でした。
喪服に合わせる長襦袢は、白の半襟のついた白地の生地の長襦袢です。白地の長襦袢は、礼装以上であれば共通して使えます。ですので、留袖にはもちろん、礼装として着る(それぞれ紋がついた)訪問着・色無地・江戸小紋にあわせることができます。普段にはちょっと向きませんね。
ただ、夏物の長襦袢となると別です。夏物の長襦袢は着物がすける分、透けて見える長襦袢が柄や色がついているとうるさく感じるからか、白地のものがほとんどです。ですので、礼装と普段用で絶対使い分けなくてはいけない、ということはありません。ただ、絹の長襦袢だと普段に使ってしまうとお手入れが大変かなぁ〜とは思います。でも、お手入れさえできれば通気性もいいですし贅沢でいいと思います。
普段で使ってしまうと、やはり使っているうちに汚れや黄ばみが出てしまうので、いざ喪服に合わせて使おうと思ったときに、黒との対比でその黄ばみが目立つ、ということもあります。でも、保管していてもマメに虫干ししたりしていないと同じように黄ばむので、それなら使ったほうがいいかな、と思います。
他のものについても順を追って、喪服用のものが使えるかどうか、ご説明いたしますね。
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