短編集ですし、時代小説ではないので読みやすいと思います。78年のものなので、昭和の香りはしますが、「こういう女性っているよね〜」という感じが出ています。

表題の「花のながれ」は上野の池之端にある組紐のお店をめぐるお話でした。
三姉妹が遺産をめぐって、どろどろ、という感じで。ちょっと「女系家族」を彷彿としてしまいましたが。。。大抵、長女はプライドが高く、次女は一番ドロドロしていて男性を上手につかい、末っ子は奔放、というのがお決まりっぽいですよね。笑
このお話の長女は、責任感が強く、父の仕事を引き継ごうと勉強をする優等生。男性とのやり取りも慣れてない無くて、右往左往するのです。末っ子は現代的な女性でさっぱりと。次女は本当に嫌な感じにかかれています。でも、私はな〜んだか長女の優等生っぷりが鼻についてしまって。共感できませんでした。
よっぽど嫌な感じで書かれていた次女が、自分の希望(欲望?)に忠実で、手段を選ばず、とういうところが痛快でした。
時代、というのもあるかもしれませんね。
そうそう、姉は管理部門で働いているのですが、職場で熱心に先進的なワークライフバランスの取り組みを進めていて、その取り組みがよく表彰されているようです。今は、県の女性リーダーの会みたいなのに推薦されて知事や大企業の社長と意見交換する機会を得ているらしいです。
長女の姉はおっとりとしていて、全然人の上にたつ、前に出るタイプじゃなかったんですけどね。生徒会や部活の部長になったりするのは、いつも私の方が多かったんですよね。姉は20代の頃は仕事がいやでしょうがなかったようですし。
私は、リーダーは遠慮したいですね。鶏口となるも牛後となるなかれといいますが、牛後、大歓迎ですよ。笑
人生、何がどうなるかわからないものです。

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私は、女系家族の方が好きですが(^m^)読みやすい短編集ですので、他にめぼしい本がないときにどうぞ(笑)
平岩さんは多作ですから、私も御宿かわせみ、はやぶさ新八をちょこちょこ読んだことがあるだけです。