

黒っぽく見えますが、深い緑色の振袖です。
お母様の帯に新しく振袖と小物を新調されました。おばあちゃまがお母様の若い頃に購入してくださっていたものだそうですが、とても素晴らしい唐織の帯で、振袖一式の値段の倍ぐらいはしただろうなぁ、と思いました。
こういう帯は私はなるべく帯のよさを生かしたいし、イマドキの帯結びよりはシンプルな古典的なものを結びたいです。久しぶりに箱ヒダでふくら雀をしようかな〜と思っていましたが、お嬢様は身長もあり、すっきりとした着物姿がご希望ということで、文庫系にすることにご相談の結果なりました。
こういう帯に屏風ヒダや凝ったヒダを取りたくない。だって、肝心な柄のところにシワが残ったら。。。値段が値段だけに、責任取れません。なので、今後この帯をお使いになるときは同じようにシンプルな帯結びの方が帯のよさが引き立つということをお話させていただきました。

また、文庫系といいながら、中央も太めにして丸紋を出しています。右側の文庫は二つ大きな柄を見せたいと長めにしましたが、欲張らず一つだけ見せるようにしたほうが、バランスが良かったかもしれないなぁ、と写真を見て思います。柄も一方付けでしたので、上下を意識しながら結びました。
髪飾りを美容院で付け忘れた、とのことで、つけさせていただきました。去年・今年と垂れる形の髪飾りが多いですね。でも、首を長くすっきり見せたいなら、少なくとも襟に飾りがつかない高い位置がいいと思います。今回は垂れる飾りを髪になじませるように流して使わせていただいています。
胸元も帯に目線が行くようなすっきりしたアレンジにしています。
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和日和着付け(出張もいたします。)http://wabiyori.net/kitsuke.html
柄を上下逆にならずに、きれいに出すのが難しかったです(>_<)
お見事!♪!
帯の柄と着物の文様を引き立たせたい時は
スッキリと帯揚げを処理したら良いのが
わかる見本のようです(^^)
はい、今回は頑張りました( ^ω^ )
まだ、技術的には胸元やおはしょり、帯結びに改善点がありますが、満足していただけて「また、違う組み合わせで着たい」「今度は家族で着たい」と言っていただけて嬉しかったです。