
祖母の妹である叔母がなくなり、形見分けの品を私も受取りました。
普通はこれぐらい縁が遠いと何もないと思いますが、祖母の姉妹はとても長生きが多いし仲が良くて、私の父方の祖母よりこの叔母の方が身近に感じます。母が一人っ子だというのもあるかもしれませんね。
祖母の家系は手先が器用な人がとても多くて、ハトコも加賀友禅の工房にいたので私の着物を染めてくれたりしています。私の祖母も何でもちょちょっと作ったり、大作も数ヶ月使って作ったりしていましたが、年をとってからは面倒になり一切しなくなりました。
叔母は、若いときからそういう手先のものは全然興味がなかった人で、早く死んでもいいから自由にさせて、と濃いタバコをずっと吸っていた人です。長生きでしたけどね。笑 頭がよくてセンスのいい会話をする叔母さんだったので、楽しくって。
それが、そんな叔母が晩年はこんな編み物をずっとしていたのだとか。とても意外です。やはり家系ですかね、目がきっちり全然狂いがなく、細かい仕事です。曾祖母も長生きで手先が器用でしたが、同じように編み物をずっとしていました。鍵編みでしたね、二人とも。
特におしゃれってことはないんですが、こういう手仕事、しかも今は亡き大切な人の手仕事っていいですよね。おまもりみたいなものです。私はマスクを入れています。残りは、とっておいて順番に使うつもりです。
今は、お金を出せばなんでも買えるし、私もいい年になりましたから若いときみたいにある程度何でも買えます。でも、(だからこそ?)お金で買えないものは大切にしたいな、と思うんですよね。

手先のとっても器用な、母方の大好きな祖母を思い出してしまいましヨ(^^)
祖母の縫った帯が、私の宝ものです(*^^*)