普通体型より身長が低かったり、高かったり、細かったり、グラマーだったり、腕がながかったりすると、自分サイズの着物を誂えたほうが断然着付けが楽です。(過去の記事→
自分サイズに仕立てるという事)
先日、生徒さんに相談されました。
「このサイズ、私に合っているのでしょうか」と。
その生徒さんはうらやましいことに腕がながくてらっしゃって(帯枕をのっけるのも軽々です。)、普通の着物では裄が短いんですね。
そこで、新しく小紋と長襦袢を仕立てられました。授業で「サイズは同じにしておかないと長襦袢が使いまわせませんよ〜」と言っていたので、違うお店でも同じサイズで仕立てることに(ちゃんと授業を聞いていてくださってうれしい

)。
その2件目のお店で「短すぎるんじゃないですか?」と言われ心配になられたようです。
早速、仕立てあがってきた小紋を羽織ってみると確かに短いような。。手の付け根のグリグリより腕側が見えています。動きやすさや好みもあると思うのですが、通常、裄は、腕を45度に伸ばして背骨から腕のグリグリまで肩に沿わせた長さです。実際測ってみると、1寸ほど短い。
せっかく、自分のサイズに仕立てたのに。。
う〜ん。デパートでしたが、そういうこともあるんですね。私自身はデパートで仕立てたことが一回もないのでわからないのですが。
初めて仕立てられる時は通常おまかせになってしまうでしょうから、難しいですね。繰越は何センチにします?といわれてもわからないですよね。。私はまだ鯨尺になれないので(着物ぐらいでしか使わないし)、脳内で変換しなくてはいけないので、センチ表示の方が楽だったりします

残念なことに、仕立ての失敗ってタマにあるんです

1回ぐらいでしたら多めに見て差し上げて欲しいですが、続いたり、失敗の後のフォローが誠実でなかったりしたらお付き合いを見合わせたほうがいいと思います。
ですので、必ず仕立てあがってきたら、袖を通して確認してください

実際着るときにミスが見つかってもすぐには直せませんから!
着付けに慣れてきたら、体型から割り出してもらって仕立てるよりは、自分が気易い、着付けがうまくいく着物を持って行き同じサイズで仕立ててもらうのもよいかな、と思います。
結構、今の仕立ては丈が長めなので、下の方で腰紐を締める方はおはしょりを調整して着付けなくてはいけなかったりするんですよね。。
その生徒さんは「何事も勉強だと思うので、お店に持って行って相談してみますね。」とおっしゃっていました。前向きな姿勢が素敵だな〜と思いました。
仕立てに疑問がある場合は、お店に確認したほうがいいと思います。次回仕立てる時の参考になることもあるでしょうし、お店のミスのこともあります。それは決してクレーマーじゃありませんよ〜!相手はプロです。そして、ある程度の値段を支払っているんですから、説明はしてもらっていいはずです。あくまで、わからないから聞く、という姿勢ですね。
(お店の説明を聞いても納得できない場合はそのお店との付き合いはやめる。それでも無理を言って返品などされると(どちらのミスであっても残念ながら)クレーマーと呼ばれるかもしれません。。)
仕立て直しのミスは、ほとんどの場合、直してもらえば済む話です。布がもう切られていて直せない、という場合は、別の解決法を提示してくださるはずですよ。(たぶん。直せなかったときがないのでわかりません。。)
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後日談。生徒さんはデパートに、その丈で間違いない、ということを確認されたようです。どうやら気持ち短め(といっても1〜2センチなので言われないとわからない程度です)がそのお店のスタンダードだそうで。
私は、そちらで仕立てたことがないので、そうなんだ〜。へぇ〜。と私まで勉強になりました。
長くするにしても、反物の幅いっぱいに既に仕立ててあるので、無理なんだそう。なるほど〜。
もやもやしながら着ることがなくなって、よかったです。
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posted by wabiyori at 23:18|
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